農作業

もう追いかけない!ハウスに入った鳥を30分以内に外へ出す方法

こんにちは、すいです。
今日も農作業お疲れ様です。

農作業溢れる5月が終わり、気温の高い日が増えて気も緩んできた6月。
午前の終わりがけ暑い中ハウスで作業していると、高さ3mほどのところを水平に飛んでいく鳥の姿がやたらはっきり見える。
春はやっぱり鳥も元気ね、うんうん。
いや待て、よく見ると——その鳥は、ハウスの中にいるのだが。

うーん、この絶望感。
特に収穫を控えている時期のこの絶望感は、ハウスを持つ農家にしかわからないものかと思います。

鳥との付き合いはこれが初めてではありません。繁忙期はなぜかハウスに入り込んでくることが少ない気もしますが、それでもまだ忙しいこの時期、しかも中は暑い。「焼き鳥にされたいのかー」とほおっておいて焼き鳥を生成するのは簡単ですが、後々それを処分するよりつらいことはない。
——だから、なんとか元気なうちに退散してもらいたい。

何度か繰り返すうちに身についてきた、鳥を出す手順

① まず鳥の動きを観察する

ハウスの中に入った鳥は混乱していて、端から端に飛んでは止まり、を繰り返していることが多いです。どのあたりをよく通っているかを確認します。今回は北の妻側付近で東へ西へと往復しているようでした。

② 鳥がよく通る位置のビニールを外す

ここからは泣いても笑っても屋根作業です。言い訳を考える前に、はしごを用意して上に登りましょう。屋根を丸ごと剥がす必要はなく、天窓の巻き上げ固定張のある位置を妻側から1.5mほど解放すれば、小型〜中型の鳥であれば十分です。開口部の大きさは1m×1.5mくらいでしょうか。

③ ビニールを剥がしたらその場を離れる

他に作業者がいれば少し離れた屋根の上で待機します。1人のときは一度下に降りて、鳥の位置を確認します。

④ 剥がした方向へ鳥を誘導する

人間が顔を出すと、鳥はそこから離れる方向へ飛ぶ習性があります。脚立などを使って顔を見せると効果的だと思います。この原理を使って、開口部の方向へ誘導します。

⑤ 開口部から離れた場所で顔を出しつつ、見守る

あとは鳥の気分次第…。鳥は人を見つけると逃げるためか一直線に飛んでいきます。一方、人の姿が見えない時は、その場で止まったり高度を変えて探索する動きを見せます。狙いは「開口部付近で鳥を落ち着かせ、出口の存在を気づかせること」。。

うまくいけば

何事もなかったかのように、鳥は大空へ旅立っていきます。複数人いれば屋根で待っている人が脱出を見守れるので確実です。鳥の鳴き声が落ち着いてきたら、だいたい成功のサイン。もし鳥の元気がなくなっていただけの場合は……数日後、ハウスの隅で異臭がしてきます。これはバッドエンド。
第2、第3の被害者を出さないためにも、いなくなっただろうと思ったら早めにはがしたビニールを元に戻しましょう。

なぜ「追いかける」のではダメなのか

鳥は緊急事態のとき、人間の出入り口のような低い場所にはなかなか降りてきません。人間を怖がっている分、より高く・より遠くへ逃げようとする習性があるように思います。だから追いかけるほど逆効果。「逃げ道を作って、鳥自ら気づかせる」という発想に切り替えることが功を奏すのではなかろうか。多少面倒でも、屋根に出口を用意してやることが一番手っ取り早いというのが今の結論。


今回はビニールの張り戻しも含めて、約1時間で騒動を収めることができました。
かつて扉を開けて必死に追いかけ回していた頃と比べると、はるかにスマートに対応できるようになったと思っています。

ハウスで農業をやっていれば、こういうこともあります。
また1つ、農家として強くなったということで。

それではまた!