こんにちは、すいです。
今日も農作業、おつかれさまです。
この度、農薬散布用のレインコートを買い換えました。上下セットアップではないのですが、モンベルのフィールドワークシリーズのレインウェアを採用しました。
かかった経費はー🌸22630円。年間10-20回ほど着用します。これを大きな投資と見るかは人それぞれだと思いますが、レインウェア選びについて考えていることもご紹介できればと思います。
MENU1.前提として
そもそも、農薬散布時にレインウェア自体を着用しない人もいます。理由を聞くと、暑いから、農薬かかっても問題ないと思っているから、だそうです。(ベテランお兄さん曰く、今の農薬は安全すぎて原液飲んでも〇ねないよ~はっはっは)この辺りの判断も小さな農園では自己責任なところがあるのですが、うちでそれはNGです。
どんなに暑くても、レインウェアは着るし、防護メガネもマスクもつける。
ここをこだわるのはどうしてだろうと少し考えてみたのですが、仕事が原因で体調を崩したり病気になるなんてもったいない、という持論があるからかなと思いました。実は一度、除草剤を散布したときにマスクをヤケーヌで代用させたところ、作業後にのどが痛くなる現象が起こったのです。半日後に違和感や痛みは収まり、病院にも行っていないので原因は定かではないのですが、この一件からマスクは防除用のものを必ず着用するようになりました。
着用するか否かではなく、なるべく快適に着用できるアイテムを探すことを大事にしています。変なところで堅苦しい農家ですが、今後もお付き合いいただければと思います^^
MENU2.今までのレインウェアについて・田中産業
今まで使っていたのは、田中産業のゴアテックスサンステラⅡです。
田中産業とは
大阪府に本社を構える農業資材や農作業着の開発製造販売を行っている会社
ゴアテックスウェアは販売累計100万着を突破している
2023年現在は、2020年から解禁されたBloomⓇシリーズがゴアテックスウェアとして販売されています。
https://www.tanakasangyo.com/bloom/
サンステラⅡもかなり気に入っていて、大事に使っていました。改めて見返すと、特にお気に入りのポイントは2つ
①腕の袖口が2重になっている:
内側がゴム仕様で、外側にはマジックテープがついていて絞れるようになっています。作業中は手袋の裾を袖の中に入れたい性分なのですが、腕を伸ばしたりしているとだんだんずれて手袋が外にでてくることがありますね(ありますよね?)そのとき、内側のゴムから外れても外側の袖が覆いかぶさっていることで、手袋の裾に入る部分が濡れずに守られている!これによって、濡れた手袋を再び袖の中にしまうという不快な思いをせずに済むことがありがたかったです。
②ジャケット前ファスナー部分はガードがついていてダブルラップ構造:
こちらも2重構造。ダブりましたか。農薬散布作業において、おなか向きに強い水流を浴びることはほとんどありません。何かが外れたりして事故が起きたときだけです。ので、私はファスナーは閉めずにガード部分のスナップボタンだけ何カ所か留めて使っていました。多少熱が逃げていきますし、脱ぐときもブチブチーっと外して素早く脱ぐことができます。
ちなみに、けっこういいお値段します。ゴアテックスⓇを採用しているので致し方なしですが、農薬散布以外でも活躍させてあげたいくらいです。修業時代に師匠から『防除のレインコートはゴアテックス素材がいい。過酷な環境での作業になるから、少しでも快適でいられるように』との教えがあり、必要な投資だと思って買い揃えました。
レインウェアの中はかなり汗をかくので、その汗をできるだけ外に放出できる機能がある点で、やはりゴアテックスは優れていると感じます。
MENU3.モンベルでレインウェアを揃える
前置きが長くなりましたが、今回購入したのは
モンベル レインワーカーアノラック(ファクトリーアウトレット)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1132135と
モンベル フィールドレインパンツ
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1132188です。
ジャケットは男女兼用ですが、パンツは女性用です。作業着というと、やはり男女兼用、男性用メインなところがあるので、女性用のウェアがあるというのはそれだけでありがたいことです。体型の違いも意識して作ってもらえてるといいなぁ。
それと素材について、パンツはゴアテックスですが、ジャケットはドライテックⓇというモンベル独自の素材を採用しています。ゴアテックスと同じ防水透湿性素材ですが、機能性の数値に差がありました。
ゴアテックス
耐水圧50,000mm以上、透湿性25,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法)
ドライテック
耐水圧20,000㎜以上、透湿性8,000~20,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)
モンベル商品ページより
数値だけ見るとやはりゴアテックスの方が優れているのがわかりますが、ドライテック素材のウェアはその分価格が抑えられています。果たして、数値の違いを体感できることができるのか?着用してみましょう。
ということで実際に農薬散布の時にレインウェアを着用しました。使ってみた 感想ですが、今まで使っていた ゴアテックスウェアに比べても不快感や着心地はあまり変わらなかったように思います。ただ、作業終了時にジャケットを脱いだときには、いつもより下に着ているシャツが水分で重たく湿っている感じがありました。もう少し真夏の作業になると、違いがよりはっきりしてくるかもしれません。
引き続き検証を続けていきます。
気に入ったところ
①ジャケットの袖は一重だけどマジックテープできちんと絞れる
心配していた、手袋が外にでてくる現象は起こりませんでした。袖丈が長めで、腕を上下させても引っ張られにくいようです。
②首元までファスナーがあげられる
サンステラⅡの場合、首元はマジックテープで閉じる仕様でした。頭を動かすことも多いので、この首元のマジックテープが取れてしまうのが若干ストレスだったのですが、このジャケットはファスナーなので取れることがないです。口に近い首元がしっかりガードできるのはありがたいことです。
それと、腕脇の部分がベンチレーションというか、完全に開く構造になっていて面白いです。作業の小休憩で、レインウェアを脱ぐまでもいかないときは、ここを開けてあげるとウェア内部の空気入れ替えがはかどります。あと脱ぎ着について、前開きではありませんが肌離れもよく農薬のついた外側とあまり触れることなく脱ぐこともできたと思います。
主にジャケットの話になってしまいましたが、パンツは特に気になる部分もなく快適に着用できました。このグレーカラーをけっこう気に入っております。
モンベルのレインウェアで農薬散布、ありです。大事に使っていきます。
MENU.4 レインウェアのお手入れ
・・・散布作業、終わりました!
・・・道具類の洗浄、終わりました!
あとはお風呂に入って、昼寝でもしたいところですが、レインウェアを洗濯するまでが作業です。一度作業後に放置してカビを生やしたことがあります(反省)
どうすれば作業の流れで洗濯までできるのかを考えて実践しているのが以下の流れです。
ウェアを脱ぎ
↓
ウェアを担いでお風呂場へ
↓
たらいに中性洗剤を入れ、優しく押し洗い
↓
すすぎを行い、そのまま自分も服を脱いでシャワーを浴びる
↓
お風呂から出たら洗濯機でウェアを脱水(短めの時間)
↓
日陰で干す
こんなの当たり前じゃんと言われそうですが、これがすぐには身につかない人種もいるのです(私です)。農薬中毒に気を使っている方は、レインウェアの洗濯中もきちんとマスクをした方がいいそうです。自分の場合、今日の農薬は刺激が強いものだな、とか今日はたくさん農薬かかったな、というときにはマスクをしたままレインウェアを脱ぎ、屋外で予洗い(水で流す)を行っています。
撥水性を回復させたり、レインウェア専用の洗剤をそろえたりと、こだわることはいくらでもできますが、とにかくこまめに農薬や汚れ、汗を洗い流して清潔にしておけば問題ナシ。
次の作業もがんばれるような…気がしています。
終わりに
レインウェアの出番がそこまで多くない我が家では、次の買い替えは3,4年後になるかと思います。そのときには、上下ゴアテックスのウェアが買い揃えられるくらいバリバリ働けてるといいなぁ。
夏の農薬散布は本当に過酷な作業ですが、作業前の準備、体調管理と作業終了後のクールダウンをしっかり行って、ダウンしない作業ルーティンを組んでいきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました◎